「一人一人が生き生きと暮らせる。」
食べ物のおいしいところにはいいコミュニティがある
お米もおいしいし、スーパーや道の駅に行けば新鮮な地元野菜が手に入る。果物も種類が多く、安いように思います。笠間に来て、我が家の食卓が彩り豊かになりました。
コロナで、マンション暮らしから、新しい環境を求めて移住を考え始めました。夫が空き家バンクで調べて一番気に入ったのが今の家ですが、私の中では、候補に笠間はありませんでした。諦めきれない夫が候補から消す前に一度見に行こうと。来てみたら家もですが、帰りに寄ったトモアのカフェで、スタッフのお母さんたちが気さくに話しかけてくれて。温かい人たちのいるところだなと、初めて来たのに、とても気に入ってしまいました。家の補修でお世話になった左官屋さんにも本当に良くしてもらいました。食べ物が美味しいところには、いいコミュニティがあると思っていますが、暮らしてみて、まさに、という感じです。
初めて見た蛍が手の中で光って、すぐ近くに豊かな自然があります
子どもたちの生活環境の変化は、気になりましたが、三人の子どもは、笠間に来て本当に良かったと言っています。学校は歩いて通える、活動が盛んな地元のスポーツ少年団もあって、好きな習い事も電車で通える範囲で続けられる。医療環境も心配ありませんでした。上の子は、通学路の途中にある空き地が、春は黄、夏は緑、秋は紫にと季節ごとに鮮やかに変わるのがとても気に入っているようです。
生まれて初めて蛍を見たのが、北山公園です。主人と下の子の手の中で蛍がひかり、とても感動しました。家族の宝物の思い出です。
笠間芸術の森公園にもスケートボードパークや、楽しめる場所がたくさんあります。子どもにとって豊かな自然の中での体験は大切だと思います。
図書館にもよく行きますが、子どもたちの好きな本が揃っていて、貸し出しは無制限。キャリーケースを持って借りに行きます。
書道で交流を深めたい
笠間は、風通しの良い温かいコミュニティのあるまちです。ずっと続けてきた書道教育を通じて、自分からも地域との交流を深めたいと考えて、こども園の園長さんに相談したところワークショップの開催をしていただけることになりました。字を書く楽しさを知ってもらい、成長の役に立てたらと、思っています。
常磐道でも電車でも以前住んでいたところからは1時間ほどなので、友達もよく遊びに来てくれますし、子どもたちも友達に会いに行くこともできます。主人は、家でもできる仕事なので、生活はあまり変わっていません。都内への通勤は、快適でいい気分転換になっているようです。家では、庭いじりという新たな楽しみが加わり、庭の緑の中で良いひと時を過ごしています。
笠間は、子どもたちが活躍できる場が多いように思いますし、家族全員、生活が広がりました。一人一人が生き生きと暮らしていけるまちだなと、思っています。
プロフィール
書道教育に携わって二十年ほど。高校生の書道パフォーマンスの指導や、笠間(友部)と北千住で「葉っぱの書道教室」の純葉先生として、お子さんから大人まで、書道の楽しさを伝えています。
https://happasyodou.wixsite.com/my-site